ドサイドンビートダウンver1.1

1/7-8に開催されたSGC シングル厨のつどいで主に使用した構築。

ポケモン 性格 持ち物 技1 技2 技3 技4 特性
カプ・コケコ 控えめ 命の珠 10万ボルト マジカルシャイン 挑発 身代わり エレキメイカ
ボーマンダ 意地っ張り メガ石 捨て身タックル 地震 羽休め 龍の舞 威嚇→スキン
ドサイドン 勇敢 いわZ じしん 岩石砲 氷の牙 瓦割り ハードロック
ミミッキュ 陽気 光の粘土 シャドークロー 鬼火 挑発 光の壁 ばけのかわ
ハッサム 意地っ張り メガ石 バレットパンチ 泥棒 剣の舞 羽休め テクニ→テクニ
カプ・レヒレ 控えめ 食べ残し 波乗り ムーンフォース 身代わり 瞑想 ミストメイカ


◆構築経緯

環境トップのポケモンや並びを使用すれば常に対策される危険性がある。

対策には「見える対策」と「見えない対策」があると考えており
例えば自身がテッカグヤを使用している場合に
相手のカプ・コケコやカプ・レヒレは前者、ほのおZガブリアスは後者にあたる。

見える対策を防ぐ事は容易だが、見えない対策は選出時点で確実な判断は出来ない為
相手のポケモンの並びなどから「推測」する事しか出来ず、安定性に欠ける。

以上の事から環境トップとされる公知のアーキタイプでは勝ちにくいと考え
「環境トップ対策」を最優先事項として構築をスタート。

ここまで書いた事と矛盾しているが
近年のポケモンは火力が上がっている為、メタるよりも役割集中対面構築のように
攻め続ける方がイージーウィンを狙いやすいのは確かである。
よって今回はそれらを克服するべく後手に回らない「攻めるメタ構築」を目指した。

メタ対象は直近の九尾杯などで結果を残しており
レート等の使用率でも上位を占めているボーマンダ+カプ・コケコ+鋼+地面の並び。

上記の並びに強いポケモンとして代表的なのはマンムーだが
マンムーボーマンダに後出し不可能で、相手の後続にかける圧力が低いという弱点がある。

ボーマンダに後出し可能で相手の後続に多大な圧力をかけられるポケモンとして
いわZドサイドンに白羽の矢が立ち、これを主軸として構築する事に決定。

ドサイドンが出しにくい場合の強力な裏選出が欲しかったので
カプ・コケコとボーマンダを採用することに。
ビートダウンのメタ的な動きと、積みサイクルのような攻撃的な動きを両立する事で
選出と対応力の幅を広げる為、当初は壁コケコからの積み展開というラインを考えたが
安易な先発コケコは対策されやすく、弱いと感じた為に壁鬼火ミミッキュを採用。

ボーマンダで誘導したポリ2やマンムーを起点にする事が可能で
オニゴーリ、テテフ辺りともある程度打ち合えるポケモンとしてハッサムを採用。

ポリ2に強いポケモンが1体、しかもメガ枠だけでは不安が残り
ハッサムテッカグヤに対しては弱い為
パーティの欠陥を埋めるべく最後にカプ・レヒレを採用。

■カプ・コケコ@命の珠 エレキメイカ
控えめ 145-x-106(4)-161(252)-95-182(252)
10万ボルト マジカルシャイン 身代わり 挑発

・10万ボルト(エレキ下)
177-151 カプ・レヒレ確1
167-171 ギルガルド確2

マジカルシャイン
183-106 ガブリアスを13/16 確1
185-81 マンムー 確2

テッカグヤやカプ・レヒレとの対面で身代わりを押して
相手の後出しガブリアスマンムーマジカルシャインを入れる動きを狙う。

ヒレやカグヤがコケコに対して突っ張る動きも考えられるが
こちらが見せ合いでマンダとハッサムを見せている以上
序盤のサイクルで役割放棄する可能性は低い。
環境には臆病コケコしかいないが、明確な意図があれば控えめも採用価値があると考える。

先発には出さず、後発から有利対面を作り出してアドバンテージを得ていく。

ボーマンダ@メガ石 威嚇→スカイスキン
意地っ張り 171(4)-216(252)-150-x-110-172(252)
捨て身タックル 地震 羽休め 竜の舞

シンプルに強い努力値配分と技構成。
フィニッシャーとしての役割を持たせている為
削れたテッカグヤなどに対しても僅かに高いダメージが望めるよう意地っ張りとした。
相手のポリ2やカグヤを誘導する事が役割の見せポケなので、基本的にはあまり選出しない。


ドサイドン@いわZ ハードロック
勇敢 191(4)-211(252)-150-x-107(252)-40
地震 岩石砲 氷の牙 瓦割り

ワールズエンドフォール
177-135 カプ・レヒレ 確1
177-120 ハッサム 確1
204-123 テッカグヤ 11/16で確1

・氷の牙
183-116 ガブリアスを15/16で確1

本構築の主軸。

仮想敵はBに振っている事が多い為、実際には確1を取れない事も多いが
ハッサムやマンダの圏内まで削れば仕事は完了なので、特に問題はない。
有利対面を一度作ればそのまま勝てる事が多く、非常に強力なポケモンだと感じた。

コケコやマンダに後出しして相手の受けを崩壊させる動きは勿論のこと
相手の並びによっては先発起用で1ターン目から圧力をかける事も可能。
いわZ岩石砲の威力は圧巻だが、相手がラス1であれば普通に岩石砲を撃てるのも高評価。

バトン構築に対してささやかな抵抗が出来る吠えると迷ったが
壁コケコを意識して瓦割りを採用。

性格は勇敢でも意地っ張りでも大差はない。


ミミッキュ@光の粘土 ばけのかわ
陽気 145(116)-128(140)-100-x-125-162(252)
シャドークロー 鬼火 挑発 光の壁

・シャドークロー
177-95 カプ・テテフ 確2

・耐久
C200 カプ・テテフのフィールド下サイキネを壁下で2耐え

クレッフィキュウコンのような選出画面の時点で壁貼りと主張するポケモンは動かしにくいので
壁はコケコやミミッキュのような本来アタッカーのポケモンで貼るのが強いという持論により採用。

構築全体でテテフが重めなので、こちらの先発コケコを読んで出て来たテテフと対面させる事で
1ターン目からアドバンテージを得られるという事が多々あり、役割を十二分に果たしていた。

サイキネを2耐えするため、スカーフテテフに対しても壁→シャドークローの動きが可能。

ハッサム@メガ石 テクニシャン→テクニシャン
意地っ張り 177(252)-187-160-x-149(228)-99(28)
バレットパンチ 泥棒 羽休め 剣の舞

・耐久
C200 眼鏡カプ・テテフ フィールド下サイキネ2耐え

・S
S20振りメガハッサム抜き

壁下での運用も想定していたため、慎重HDは耐久が過剰だと考え意地っ張りに。
僅かな火力差ではあるが、意地っ張りだったお陰で勝てた試合も多数あったので正解だった。
A+4泥棒+バレパンで177-160メガハッサムを確定で落とせるのも嬉しい。

■カプ・レヒレ@食べ残し ミストメイカ
177(252)-x-135-152(188)-150-114(68)
なみのり ムーンフォース みがわり 瞑想

ムーンフォース
C+2で191-172ポリ2を超高乱数2

・耐久
C125ポリ2の放電をD+1で身代わりが確定耐え

・S
準速テッカグヤ抜き

アタッカーとして採用したためBには振らず、Cを厚くした。
外しを嫌って今回は波乗りにしたが、ハイポンであればC+1でコケコを落とせたりするので
瞑想ハイポンスイクンのようなイメージで運用するならハイポンも十分ありだと感じた。


◆実績
SGCシングル厨のつどい A6ブロック予選1位抜け 決勝トーナメント ベスト6
32人規模大会 予選1位抜け 優勝
シングルレート 20戦 18勝2敗

◆後書き
オフ当日の朝9時に完成した構築の為、理解度不足を起因とする敗戦が数試合ありました。
次回以降はこのような事がないよう、早めからの準備を心掛けたい所です。

SGCシングル厨のつどいには2日間スタッフとして参加しましたが
演出などが群を抜いており、まさにゲームの祭典といった印象で非常に良い経験になりました。

北海道から飛行機で4時間かけて会場まで行った甲斐がありました。
この経験を活かして、北海道のオフ環境を更に盛り上げていきたいと思います。

2017年もりるたそとりるおふ!を宜しくお願い致します!

拙い文章を最後までお読み頂き、ありがとうございました。

◆Special Thanks
朱雀さん
すぺらんかーさん

オフ直前に親個体を提供して頂いた事により無事構築を完成させる事が出来ました。
本当にありがとうございました。